髪の毛への栄養供給は後回しになる

髪の毛の育毛や発毛に必要な栄養分について、ビタミン類、タンパク質、亜鉛、抗酸化物質、アミノ酸などたくさんの栄養分があるとお話しました。

毎日の食事の中でバランスよくこれらの栄養分を含む食材を食べ続けることによって、頭皮の新陳代謝を活発にして、髪の毛の成長サイクルを正常に保つことができます。

しかし、食生活を改善して十分な栄養分を摂取することができるようになっても、実は、まだ安心することができません。

私たちは、日々これらの栄養分を食事によって摂取していますが、これらの栄養分は、すぐに髪の毛に運ばれてくるわけではありません。

というのも、人間の体は髪の毛以外にも、様々な臓器や器官などがたくさんあり、栄養分を送り込むのは、どうしても髪の毛だけというわけではありません。

心臓とか肺とか脳とか挙げればたくさんありますが、髪の毛以外のこれらの臓器や器官でも正常に機能するためにも栄養分は必要になってくるのです。

そして、これらの臓器や器官などは、人間にとって生きていく上でとても重要なもので、生死に関るものばかりです。

それに比べて、髪の毛や頭皮の皮膚は、直接人間の生死には関係しません。

大げさに言えば、髪の毛が1本もなくても生きていくことはできます。

逆に、心臓がないと呼吸ができずに生きていくことはできません。

つまり、人間にとって心臓や肺や脳などの臓器や器官は髪の毛や頭皮よりも大変重要視されています。

人間の体は、命が危険な状態にならないためにも、最初から生命維持に必要な部分に栄養分を送り届けようと判断するのです。

ですから、栄養分が送り込まれるのも心臓や肺や脳などの臓器や器官が優先され、その後、頭皮に回ってきて髪の毛に送り込まれます。

ですから、髪の毛の育毛や発毛に必要な栄養分は、十分に摂取する必要があります。

もしも栄養分の摂取量が少ないと、後回しにされる髪の毛には、ほとんど栄養分が行き届かなくなってしまいます。

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