Archive for 2013年1月14日

髪の毛への栄養供給は後回しになる

髪の毛の育毛や発毛に必要な栄養分について、ビタミン類、タンパク質、亜鉛、抗酸化物質、アミノ酸などたくさんの栄養分があるとお話しました。

毎日の食事の中でバランスよくこれらの栄養分を含む食材を食べ続けることによって、頭皮の新陳代謝を活発にして、髪の毛の成長サイクルを正常に保つことができます。

しかし、食生活を改善して十分な栄養分を摂取することができるようになっても、実は、まだ安心することができません。

私たちは、日々これらの栄養分を食事によって摂取していますが、これらの栄養分は、すぐに髪の毛に運ばれてくるわけではありません。

というのも、人間の体は髪の毛以外にも、様々な臓器や器官などがたくさんあり、栄養分を送り込むのは、どうしても髪の毛だけというわけではありません。

心臓とか肺とか脳とか挙げればたくさんありますが、髪の毛以外のこれらの臓器や器官でも正常に機能するためにも栄養分は必要になってくるのです。

そして、これらの臓器や器官などは、人間にとって生きていく上でとても重要なもので、生死に関るものばかりです。

それに比べて、髪の毛や頭皮の皮膚は、直接人間の生死には関係しません。

大げさに言えば、髪の毛が1本もなくても生きていくことはできます。

逆に、心臓がないと呼吸ができずに生きていくことはできません。

つまり、人間にとって心臓や肺や脳などの臓器や器官は髪の毛や頭皮よりも大変重要視されています。

人間の体は、命が危険な状態にならないためにも、最初から生命維持に必要な部分に栄養分を送り届けようと判断するのです。

ですから、栄養分が送り込まれるのも心臓や肺や脳などの臓器や器官が優先され、その後、頭皮に回ってきて髪の毛に送り込まれます。

ですから、髪の毛の育毛や発毛に必要な栄養分は、十分に摂取する必要があります。

もしも栄養分の摂取量が少ないと、後回しにされる髪の毛には、ほとんど栄養分が行き届かなくなってしまいます。

発毛を阻害するお酒

睡眠不足になると頭皮細胞の新陳代謝が悪化やストレスにより、髪の毛の育毛に悪影響を及ぼしますが、お酒を飲みすぎたり、たばこの吸い過ぎによっても同じことが言えます。

一見すると、お酒やたばこが髪の毛に影響があるなんて考えたことがある方は少ないと思いますが、意外にも悪影響があることがわかっています。

よくよく考えてみると、お酒もたばこも体に良い成分はほとんど入っていないので、お酒の飲みすぎもたばこの吸いすぎも髪の毛に何らかの影響があってもなんら不思議ではありません。

では、髪の毛に対してどのような悪影響があるのか、ひとつずつお話していきたいと思います。

まずは、お酒を飲みすぎるとどのような影響が出てくるかについて見ていきましょう。

お酒が好きでたくさん飲む方もいるとは思いますがこれはとても危険で、お酒の飲みすぎは、肝臓にかなりの負担をかけてしまっている状態になります。

そして、このままお酒を飲みすぎていると、肝臓自体が悪化して肝硬変という症状を発症し、肝臓を圧迫してしまい、血管も収縮してしまうので血液の流れが悪くなってしまいます。

このような状態になってしまうと毛細血管から髪の毛の毛根へ必要な栄養分も行き届かなくなってしまい、正常な髪の毛の成長が阻害されて抜け毛などの症状を発症し発毛がどころではなくなってしまいます。

ですから、お酒を飲むことは髪の毛に影響があることを十分に認識しておかなければなりません。

さらに、お酒を飲むことでコレステロール・中性脂肪が体内に溜まってしまい、ドロドロの血液になり血液の流れが悪くなります。

肝硬変やコレステロール・中性脂肪によって血液がドロドロになり、より一層、血液の流れの悪化を進行させてしまうので、髪の毛の成長に必要な栄養分を十分に送り込むことができなくなります。

そうすると、髪の毛の育毛や発毛がうまくできなくなり、薄毛や抜け毛の原因になるので、育毛に励んでいる方は、飲むなとは言いませんがお酒の量を減らすところから始めましょう。

髪の毛にも影響があるアルコール

肝硬変、中性脂肪、コレステロール、男性ホルモン以外にも髪の毛の育毛に悪影響を及ぼすものがあります。

その悪影響を及ぼす有害物質は、お酒を飲んでいる方が知らないうちに、いつの間にか体中の血液を駆け巡って悪影響を及ぼすのです。

その有害物質というのが、アセトアルデヒドという有害物質なのです。

お酒を飲んでからしばらく時間が経つと、体内のアルコールが分解されて、アセトアルデヒドという有害物質を発生してしまいます。

発生した後に血液の中に入り、食事によって摂取した血液の中の栄養分を減らしてしまうのがアセトアルデヒドという物質です。

お酒をたくさん飲みすぎる方は、このアセトアルデヒドが体内で急激に増えます。

お酒を一気に飲んでしまったことで、アルコールの分解が追いつかないくらいに急激にアセトアルデヒドが増えてしまっているのです。

そうすると、頭皮内部の毛細血管の血液の流れが悪化してしまい、髪の毛の抜け毛や薄毛を進行させてしまう場合があります。

また、お酒を飲みすぎることで、アセトアルデヒドが増えるだけが脱毛の原因ではありません。

他にも一気にたくさんの量のお酒を飲むことで体内のアルコール量が増えてしまい、人間の体は、このアルコールを早く分解しようとする指令を出します。

アルコールを分解する時に、体内ではエネルギーを消費しなければならないので、他の器官のエネルギーの消費を抑えようとします。

すると、お酒を飲んだ分だけアルコールを分解させるエネルギーが量が必要なので、たくさんお酒を飲めば、それだけたくさんのエネルギーも必要になってきます。

そして、この分解作業にたくさんのエネルギーがつぎ込まれることから、あまり頭皮には栄養分が行き届かなくなってしまいます。

栄養分が送り込まれなくなった頭皮は、当然、頭皮の皮膚細胞の細胞分裂が行われなくなり、髪の毛に十分な栄養分が使われないので、先細りの髪の毛に衰退してしまうので、抜け毛に進行してしまいます。

こうならなように、日頃からお酒の量を調整して飲むようにしましょう。

髪の毛の育毛に必要な栄養分・ビタミンA、E、B2

食事をする時に、何でもかんでも食べればよいというわけではなく、髪の毛に必要な栄養分は決まっています。

基本的に、髪の毛の育毛や発毛を促進させる栄養分は、ビタミンやタンパク質などが中心になります。

その他にも、亜鉛や抗酸化物質などの栄養分も髪の毛の成長させるためには欠かせません。

これらの栄養分を含んだ食べ物をバランスよく食べることで、健康的な髪の毛を育てることができるのです。

では、まずはビタミン類から一つずつ見ていきたいと思います。

ビタミン類と言っても様々な種類があって、それぞれのビタミンが髪の毛の成長に有効な栄養分です。

それでは、最初はビタミンAについて説明していきます。

日頃のストレスなどで頭皮環境が悪化してしまっている方は、特に、このビタミンAを摂取する必要があります。

というのも、頭皮環境が悪化していて頭皮のトラブルが多い人は、頭皮内部にある毛細血管の血液に流れも悪化してしまうことから、育毛や発毛に必要な栄養分が行き届かなくなってしまうので、頭皮の皮膚細胞の新陳代謝が乱れてしまうからです。

ビタミンAという栄養分は、このような頭皮環境を改善してくれるので頭皮の状態を正常に保てるようになります。

このビタミンAをたくさん含む食べ物は、肉類や牛乳などの乳製品の他に、卵などにも含まれているようです。

続いて、ビタミンEとビタミンB2について説明していきます。

まず、ビタミンEの方は、頭皮内部の毛細血管を拡張してくれるので、血液の流れを改善することができます。

そうすれば、髪の毛に必要な栄養分を取り込むことができるのです。

また、抗酸化作用があるので体内で発生する活性酸素を抑える効果もあります。

活性酸素は体のあらゆる部分特に皮膚の酸化(老化)を進行させてしまうので、この酸化を抑えれば、頭皮の老化も緩和させることになります。

よくビタミンEを摂取すれば美肌効果があると言われますが、この皮膚を新しいものに改善してくれる働きが頭皮環境も改善し、健康的な髪の毛を発毛させることにつながります。

このビタミンEをたくさん含む食べ物は、特に大豆類に多く含まれていて、同じような種類のピーナッツなどにも含まれています。

もう1つのビタミンB2の方は、毛周期と呼ばれる髪の毛が生まれ変わるサイクルを促進させる働きがあります。

このビタミンB2は、頭皮環境を健康な状態に保つ働きがあるので、ビタミンB2が欠乏すると頭皮環境が悪化します。

悪化した頭皮は、皮脂量が増えてしまうことでフケや炎症を引き起こし、髪の毛が抜けやすくなってしまいます。

なので、脂性などで頭皮の皮脂量が多い方は、頭皮環境を改善するためにもビタミンB2をたくさん摂取した方がいいでしょう。

このビタミンB2をたくさん含む食べ物は、納豆などの大豆類の他に、牛乳にも含まれているようです。

髪の毛の育毛に必要な栄養分・ビタミンB3、B6

ビタミン類の中でもビタミンB群は最も髪の毛に成長に関係していてビタミンB2の他にも、ビタミンB3やビタミン6などがあります。

まずビタミンB3の方は、食事によって体内に摂取されたアミノ酸をたんぱく質に変えます。

アミノ酸とたんぱく質は髪の毛を形成する上でとても重要な栄養分で、これらのアミノ酸とたんぱく質が無いと髪の毛は形成されることはありません。

そして、たんぱく質は髪の毛に必要な栄養分に分解する働きもあります。

髪の毛の元や頭皮の皮膚の元は、複数のアミノ酸が必要になってくるのですが、このアミノ酸から分解された髪の毛に必要な栄養分が作られるのは、
ビタミンB3のおかげなのです。

ですから、このビタミンB3が不足してしまうと育毛や発毛に影響が出てしまうので、しっかりと食事の中で摂取しておく必要があります。

このビタミンB3をたくさん含む食べ物は、肉類の中でも鶏肉に多く含まれていて大豆類・魚類などにも含まれているようです。

もう1つのビタミンB6はビタミンB2と同じように、皮脂の分泌量を抑制する働きがあります。

そして、ビタミンB3と同じような働きがあり、たんぱく質を合成する働きもあります。

このように、ビタミンB2とビタミンB3の特徴を寄せ集めた良質な栄養分が、ビタミンB6という栄養分の特徴です。

体内のビタミンB6欠乏してしまうと頭皮の皮脂量が増えてしまいます。

そうするとフケやかゆみなどの症状が出てしまい、頭皮環境が悪化してしまいます。

さらに、そのまま放置したままにしておくと脂漏性皮膚炎という病状を発症してしまい髪の毛が脱毛してしまう場合があります。

このような皮脂量が増えることによって発症した頭皮環境の悪化に見に覚えのある方は、ビタミンB2同様に、このビタミンB6をたくさん摂取するように心がけましょう。

このビタミンB6をたくさん含む食べ物は、まぐろやかつおなどの魚類をはじめ、肉類や大豆類などにも含まれているようです。